本書掲載の詩のご紹介


“一つの生”における永劫回帰


生きることは、
死ぬことよりもむずかしい

人は、絶望のどん底にあるとき、
死の意味を意識しはじめる

だが、人は、苦境の中で死の意味を意識しながら、
やがて、“生の意味”にたちかえる


人は、そこで改めて生の意味を考えたとき、
“より強い存在者”として生き抜く決意をする



(出典:“一つの生”における永劫回帰、生井利幸先生著「文明の墓場 哲学詩」(成隆出版)、42-43ページ)